|
|
平成27年度食品ロス削減全国運動「食品ロス見直しデー」運動の報告 |
|
≪運動の目的≫
・毎月1日を「食品ロス見直しデー」とし、食品ロスになったものの重さを量り削減家計簿に記入してもらうことにより、自分がどれくらい食品ロスを出しているのか、それをどれくらい減らしたかを実感できる活動に取り組むことにより意識の啓発・削減の実践をしていくことを目的とした。
・今回は啓発活動として、生活学校メンバーに限らず、広く一般の人に参加してもらうことに重点をおいた。
≪運動の意義≫
・消費者として出来る食品ロス削減の取り組みは、どんなことがあるか?という問いから「家庭での食品ロス削減」を掲げ、個人で参加できる運動の仕組みを考えた。
・行政にはできない個人の家庭に運動の輪を広げることができた。
・26年度に食品ロスになりやすい食材を調査し、その食材を使ったレシピを生活学校メンバーに考案してもらい、約200のレシピを1冊にまとめた「食品ロス見直しデー レシピ集」は好評を博した。読売新聞紙上で紹介されたこともあり、累計9千部を発行。
・26年度から継続した活動によりこの運動を広く一般に広めることができた。
・26年度は2回実施(10月、11月)だったが、その結果と27年度の結果を比較すると、1世帯当たりの食品ロス量が、10月は63.6%、11月は58.6%削減されており、啓発活動の効果が非常に大きいことを示した。
・「食品ロス見直しデー」の取り組みが効果が大きいことが分かったので、28年度も引き続き毎月1回「食品ロス見直しデー」に取り組んでいく。
≪運動の方法≫
・毎月1日を「食品ロス見直しデー」とし、その日に食品ロスになったものの重さを量り削減家計簿に記入してもらった。
・削減家計簿に記入するだけなので個人でも参加ができ、しかも台所でできる簡単な方法とした。
≪「食品ロス見直しデー」の結果≫
運動期間:平成27年7月1日〜平成28年3月1日(毎月1日を「食品ロス見直しデー」とした)
参加状況:削減家計簿記入2,969世帯
レシピ集配布6,031人
啓発用マグネットステッカー配布18,577人
「食品ロス見直しデー レシピ集」を活用する等の親子料理教室の開催1,555人
(PTA、保育園、小学校、児童クラブ等とも一緒に活動)
※運動全体の参加者数=のべ29,132人
食品ロス量(全国):
|
食品ロス量(g) |
1世帯当たり平均(g) |
1人当たり平均(g) |
7月 |
549,644 |
185.1 |
74.1 |
8月 |
650,628 |
219.1 |
88.0 |
9月 |
605,745 |
204.0 |
81.9 |
10月 |
534,924 |
180.2 |
72.3 |
(26年度10月) |
(2,332,990) |
(495.0) |
― |
11月 |
550,592 |
185.4 |
74.7 |
(26年度11月) |
(1,982,098) |
(448.3) |
― |
12月 |
666,773 |
224.6 |
89.7 |
1月 |
464,036 |
156.3 |
62.8 |
2月 |
686,754 |
231.3 |
92.4 |
3月 |
640,348 |
215.7 |
86.2 |
合計 |
5,349,444 |
1,801.8 |
721.9 |
1回当たり |
|
200.2 |
80.2 |
※参加世帯数 26年度10月4,713世帯、11月4,421世帯
27年度2,969世帯
≪「食品ロス見直しデー」参加者の声≫
・自分では食品は無駄なく使っていると思っていましたが、全国のレシピ考案者のレシピを見ますと、野菜の皮も無駄にすることなく、いろいろなメニューに工夫しておられ大変感心しました。この1年間が、食品ロスをできるだけ減らす努力を心がける、良き反省の1年にもなりました。
・直接廃棄の食料も、殆どが賞味期限切れや冷蔵庫の奥の方に忘れていたものでした。今回の食品ロスチェックは日々の食生活を見直すよい機会になりました。
・残さないようにしているものの、記入してみると案外多くの食品を捨てていることに気づかされました。
・帰省したお嫁さんに「冷蔵庫がすっきりしていますね!」と褒められ、とても嬉しかったです。私の一押しは、食品の整理は残り物を全部入れた「チャーハン」で、1週間に1度か10日に1度は作ります。「チャーハンですっきり!捨てるものゼロ」
≪その他の食品ロス削減のための生活学校による取り組み≫
・啓発イベントの実施
・独自のレシピ集の作成
・市民の食品ロスへの意識調査
・フードドライブ |
|
|