「アース・地球環境」23号掲載
企業紹介

家庭からのCO2削減に向けた東京電力の取り組み ―暮らしのCO2ダイエット―
東京電力株式会社
 地球温暖化問題の解決に向けては国・地方、企業、国民の各主体が連携しつつ、それぞれの役割に応じた取り組み進めていくことが不可欠である。
 東京電力は、エネルギー供給事業者の一員として地球温暖化問題の解決に貢献するため、「2010年度のCO2排出原単位(販売電力量あたりのCO2排出量)を1990年度比20%削減」との目標を設定し、CO2を排出しない原子力や水力、太陽光や風力などの自然エネルギーによる発電の推進や火力発電熱効率の向上、さらには海外での温暖化ガス削減に向けたプロジェクト開発などを進めているところである。
 一方、お客様ならびに当社社員やその家族に向けては、地球温暖化問題などの環境問題に関する意識を高めていただくための広報活動や家庭での具体的な省エネ活動の紹介と実践の呼びかけ(CO2ダイエット活動)を行っている。また、エコキュートのご購人やESCO事業など、お客さまがご家庭やオフィスビルなどで行う省エネルギーの取り組みを支援すると同時にCO2吸収を目的とした森林保全活動(植林や森林整備など)も合わせて行う「ECOサポートプラン」を開始するなど、排出量の伸びの著しい民生・運輸部門からのCO2排出抑制にも貢献できる活動も積極的に展開している。



◆「暮らしのCO2ダイエット」

 東京電カホームページ内コンテンツ「暮らしのCO2ダイエット」では、ご家庭で利用する各種のエネルギー使用量からCO2排出量を自動計算する「CO2家計簿」や、キッチン・リビングなど生活のさまざまな局面で取り組むことのできる省エネルギー行動とその効果をCO2削減量と節約可能金額でシュミレーションできる「エコスタイルプランニング」などを掲載。また、当社が運営する生活情報サイト「tepore(テポーレ)(http://www.tepore.com/)」では、省エネやエコライフについてまず関心を持っていただくことを目的に、著名人に自身のエコライフを語っていただく「エコスタイルインタビュー」や省エネを考えたレシピ「エコレシピ」、家事の負担と環境への負荷を減らすプロのノウハウ「エコ家事入門」を掲載するとともに、「暮らしのCO2ダイエット」への誘導により、興味を実践へつなげるためのきっかけを創出している。
 また、継続的に省エネに取り組み、その効果(CO2排出量や支払金額)を視覚的に確認していただくためのツールとして、継続的な入力・グラフ化を可能とした「CO2家計簿」を会員向けサービスとして提供(参加者約2,000人)。ここでは、団体参加向けに参加者のデータを集約し使用量やCO2排出量の平均値をお知らせするサービス(無料)も行っており、自治体や団体からのお申し込みをいただいている。



◆社員家庭が取り組む「社員CO2ダイエット」

 社員に対しては、平成15年度から毎年2月の省エネルギー月間にあわせ、家庭からのCO2排出実態を調査するとともに省エネルギーを呼びかけるアンケート(「社員CO2ダイエット」)を実施。2年目の昨年は全社員の1/3にあたる1万3千人余が参加し、自宅で使うエネルギーから排出されるCO2量をチェックするとともに、今後1年間、新たに取り組む省エネ行動をそれぞれが宣言した。
 平成16年度調査結果によれば、新たな取り組みにより削減できるCO2は一世帯あたり約260kg、すでに実施中の省エネ行動による削減量は770kgであり、平成15年度の結果に比べ現在実施中の省エネ行動による削減は100kg削減相当の省エネ行動が根付いたとの結果が得られた。日本の全ての家庭に年間100kg相当の省エネ行動に新たに取り組んだと仮定した場合、その削減量は470万tにも上る。
 平成16年度からは、東電グループ全体での取り組みとして、「CO2家計簿」社員モニター制度を開始。半年ごとに100家族程度の家族モニターを募集し、モニターには定期的にメールマガジンを送信するなど、継続的な取り組みの支援を行っている。



◆「リユースカップでCO2ダイエット」

 横浜国際総合競技場で行われているリユースカップ導入事業に協力、温暖化防止を訴え
るメッセージ(「リユースカップでCO2ダイエット」あなたの一杯が地球温暖化を防ぎます)のカップヘの掲載を通じ、サッカー観戦者に対する意識啓発を行っている。同競技場でのJリーグの試合にリユースカップを導入することで、年間約3.2tの廃棄物と約14.7tのCO2が削減される。


◆「CO2ダイエット」活動で環境大臣表彰を受賞

 ライフスタイルを見直し、省エネ型の高効率機器を上手に使うことで、快適性を阻害することなく環境配慮型の暮らしを実現することが可能である。無理・無駄のない省エネ行動、それが東京電力の提唱する「CO2ダイエット」活動であり、2002年に環境部内に生活環境グループを設置し、お客さま向けにはインターネットや小冊子、雑誌広告などにより、また、社員向けにはイントラネットを通じ、情報を提供し、実践の呼びかけを行っている。
 これら一連の「C02ダイエット」活動が高く評価され、平成16年11月には「平成16年度地球温暖化防止活動 環境人臣賞(対策活動実践部門)」を受賞した。


◆「CO2ダイエット宣言」〜あなたの宣言が苗木に〜

 東京電力では、より幅広いお客さまにCO2ダイエット活動に取り組んでいただくため、平成16年8月より、環境省や経済産業省、全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)、日本経団連、(財)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(NACS)など、温暖化防止に取り組む複数の団体のご協力のもと、全国のみなさまに省エネ宣言をしていただくとともに、宣言していただいた人数に応じ(20人参加で1本)小学校などに苗木を寄贈するというキャンペーン(「CO2ダイエット宣言」http://www.co2diet.jp)も開始した。
 キャンペーンへの参加はFAXやWEB等を通じて行われ、2004年9月末に終了した「2004年度夏宣言」への参加者は200名を超え一人当たり平均約60kg(半年間)の削減を宣言、現在は「2004年度冬宣言」を実施中(2004年11月〜3月末)である。
 このキャンペーンへは、それぞれの団体で取り組んでいる独自の「宣言」をベースに参加することもできる。また、20名以上の団体で「宣言」に参加した場合、団体自身が苗木を受け取ることも可能であり、学校や地域団体などからの参加報告も続々寄せられている。