「アース・地球環境」24号掲載
ブロックフォーラム

氷海と森林の地域ブロック研究集会
北海道地域づくりネットワーク推進協議会
 平成17年2月3日〜4日に網走支庁管内の26市町村から400名を超える参加者で、網走湖畔のホテル網走湖荘は熱い熱気に包まれました。オホーツクの海は肉眼で、はっきりと流氷の白い盛り上がりが見え、風の向きによっては今にも埋め尽くすようにも見えます。


講演 ―環境に対して、なぜ、どうやって優しくすればよいか―

 ハイケ・パーペンティン氏(北星学園大学非常勤講師)を講師に迎え講演を行った。
 講演の要旨は、「あなた幸せですか。環境が悪ければ幸せはありません。」彼女は、環境問題の先進国ドイツ人ですから、日本との違いと、そこに住む人々のライフスタイルを紹介しました。デンマークまで5qの距離にある町で生まれ、外国を外国と感じない環境で育ち、東西ドイツがあった西ベルリンの話から始まりました。スモッグと酸性雨により、森林が壊滅状態であること。ドイツは、回りを外国に囲まれていますから、自国が有害物質の規制を行って自然環境を守っていますが、有害物質には国境がありません。ロシアや東欧諸国は規制が少なく風に乗って有害物質が、ドイツ国内に降り注ぎます。回りの国々の環境をどうするかが、とても大きな課題です。
 日本は島国ですから問題はないと考えていましたが、中国から偏西風に乗って黄砂が降りました。黄砂だけでなく有害物質も降り注ぐこととなり、国境がありませんから国際的な規制が必要です。ドイツでは14年前にリサイクル法が出来ました。しかし、この法律は政党がこぞって反対したわけですが、国民が、酸性雨・スモッグ・ダイオキシン・異常気象などが起きてほしくないと望んだために法案が成立しました。ドイツは年々ゴミが減って来ています。リサイクルの徹底と一般ゴミであるレジ袋と容器の過剰包装が少なくなったからです。レジ袋は1枚30円します。買い物袋を持って行くことが定着化して1/3以下に減ったようです。生ゴミの回収は基本的にはないそうで、堆肥づくりをしています。希望する方は、専属の容器を役所から有料で借り、生ゴミは有料で回収します。一般ゴミも同じ方法で2週間に一回の回収ですが、充分間に合うようです。一人ひとりが自覚を持ち、自分の生活と身体を守ることが基本ですと締めくくりました。


ゴミの減量と資源の再利用の事例発表

 興部地区衛生組合事務局が発表をしました。網走支庁管内は、各市町村がゴミの有料化を進めています。分別もだんだん曖昧になってきたので、ポスターを作成して全戸配布しました。
 小規模焼却施設では、ダイオキシンの発生が基準濃度をクリアできず廃止となっています。広域の中で、大規模な施設で高温焼却しなければいけません。規制が厳しいと不法投棄が発生する。また、海岸線には、外国からの漂流物も多く、3時間で5トンものゴミを集めた。美観を損ねるだけでなく、海辺の生物にも悪影響を及ぼしかねない。恵みの海を汚さないと報告がありました。


参加者の声「ダンボールを活用した堆肥づくり」など

・リサイクルだけではゴミが減らない。減ら そうとする努力が必要だ。
・拡大生産者責任を義務化して、製品の引き取りとリサイクルを義務づけるべきだ。
・生ゴミの堆肥化では、コンポストは冬の北海道に向かないので、ダンボールにピートモスとモミ殼クンタンを入れて、台所で堆肥を作っている。つゆも出ないし臭いもない。
・燃えるゴミの10%はレジ袋です。買い物袋を持つ運動を進める。レジ袋だけで、日本の原油輸入量の1日分です。これを焼却すると炭酸ガスが200万トンも出る。
・ゴミを出さないアイデアがドイツではたくさん出されている。今は、プラスチックのケースが、紙製に変わっている。
・便利さを求めるのではなく、ライフスタイルを変える時だ。スローな生活でよいのではないか。
(副会長 工藤 隆男)