| 「アース・地球環境」24号掲載 |
| ブロックフォーラム |
| 環境にやさしいライフスタイルを目指して 「食と環境のことについて考えようin新潟」 |
| あしたの新潟県を創る運動協会 |
| 平成17年2月22日、新潟市の新潟会館で、地球を大切にする循環型社会づくりのために、今、何をすべきか考える「食と環境のことについて考えようin新潟」を開催しました。 新潟県各地の生活会議、生活学校のメンバーを始め、遠くは群馬県からの参加者を含め135名の参加がありました。次に活動事例発表、金森房子先生の講演の概要を紹介します。 開会に当たって、厚地 武会長があいさつの中で、京都議定書の発効をうけて、「この達成は容易なことではないが、国民の一人ひとりが地球環境保全の重要性を認識し、可能な限り実践活動に努めるとともに、その活動の環を広げることが重要な課題であります。」と、京都議定書に関連させて今回のフォーラムの趣旨を説明しました。 コーディネーター あしたの新潟県を創る運動協会副会長 関 良策 事例発表 「サケを呼ぶ種川の水辺林と水質浄化」村上市 イヨボヤ会館前館長 岡村 博 「朱鷺の来るドングリの森を」新潟市立東山の下小学校教諭 坂井 正英 「『泉の森の家』から発信するエコクッキング」新津市エコクッキング友の会代表 阿達 ひさの ノーアクション・トーキングオンリーでは駄目 活動事例発表の概要は、次の通り。 岡村氏からは、人間の都合に合わせて整備されてきた川が、魚にとっては棲みにくい川になってしまったことから、魚の立場から環境を考え、整備によって失われた河畔林を再生する取り組みについて紹介があった。 川本来の生態系を守るために、子どもたちや地域住民が在来種の植樹を行なっている様子や、木炭による水質浄化の取り組みのお話もあり、村上の特産でもある自註が自然遡上するために始めた河畔林の植樹が、森を含めた大きな自然環境を守る取り組みにつながっていることが理解できた。 岡村さんの発表の最後では、環境保全が本物志向になってきたこと、地産地消の考え方に基づいて、地元のものを食べること、鮭も輸入品でなく地元の鮭を食べることを推奨された。 また、「これからはノーアクション・トーキングオンリーではだめですよ。」との言葉も印象的であった。 地元のドングリを使った「朱鷲を呼ぶ」学校の森づくり 坂井氏からは、カラス学校と呼ばれていた東山の下小学校で、地域の方のボランティア活動などで、学校の周りに木が植えられ、次第に縁の環境が整っていった中で、三川村の谷花小学校との交流会をきっかけに、ドングリの森づくりが始まったことの紹介があった。 谷花小学校との交流会で、子どもたちから「ドングリの木を植えて、森を作ろう」、そして「ドングリの森に佐渡に棲んでいるトキを呼ぼう」との提案かおり、それから、三川村のドングリを拾って学校に植え、地域の方や子どもたちの祖父母などの協力によってドングリの環境整備を行なっている取り組みについて発表された。 また、ドングリの森にビオトープを整備した事例や、学校給食の残飯を新潟市の堆肥再生場に提供し、そこで再生された堆肥をドングリの森の堆肥として役立てていきたいとのお話があった。 坂井先生は発表の最後で、「環境教育は人間教育。時間がかかるがあきらめないことが大切」と強調された。 環境負荷の少ない「泉の森の家」を拠点にエコ活動を展開 阿達氏からは、環境問題の講演会などをきっかけに知り合った仲間で、できるだけ環境に負荷をかけない、自分たちの理想の暮らしを実現するための「泉の森の家」を建設した経緯や、エコクッキングの取り組みについて紹介があった。 「泉の森の家」は、もっと便利快適を求めるのではなく、分かち合い、助け合い、自然とともに生きる「生き方」に変えるという、一人ひとりの思いが、地球環境を良くすると言うことに気付き、仲間たちで、お金を出し合って上地を買い建設した。 また、阿達氏は、自身の家族の健康問題をきっかけに、食の大切さに気付き自然食品の店を28年間やっており、店では料理教室を問催しながら、多くの人に食と健康の関わりを伝えて来たこと、そこの生徒さんたちと出張でエコクッキング料理教室を間催して、参加者から好評をいただいていることについて紹介があった。 これからの活動として、「泉の森の家」では、食料、エネルギーの自給自足を目指し、エコクッキングを開催しながら、考え方や情報提供を予定している。 最後に、ごはんをしっかり食べることが大切であること、「明るい未来を子どもたちに残していきたい」と締めくくられた。 講演 演題「環境を大切にする『食』の取組」 講師 生活評論家 あしたの日本を創る協会副会長 金森 房子 講演の要旨は、次の通り。 現代社会は、情報の洪水のようになっており、知識はたくさん増えているけれど、それによって地域が実際変わっているか、というところに問題かおるように思います。知識が増えたことにより、一人ひとりのライフスタイルを変えていくことが重要ではないでしょうか。 食を環境問題の切り目にしているのは、温室効果ガスのCO2換算で、6.7kgを1人当りが排出しているということと、その1/3は食に関するものであるということが解ってきたことによります。 これまで直接エネルギーについては、関心が高まって改善が進んでいますが、近年、漠然としていた間接エネルギーに、かなりのロスがあることが解ってきました。たとえば先ほどからお話に出てきている、地産地消は、環境負荷の面からも影響か大きく、遠くから運んで来れば来るほど、それにかかるエネルギー消費はとても大きくなります。 また、身近な生活の中では、大型冷蔵庫を持っている家庭ほど、未開封のままの食品を廃棄しているという調査データもあり、食べ物を捨てることは環境汚染の加害者になっているという意識を持つことが大切です。無駄なものを買わないことや、食べ残しをしないなど、食べ方についてのマナー、しつけも大切です。 ペットボトルなどのリサイクルの問題に関しては、回収率を高めても、生産量が増え続けているために、ゴミが減らないということが起こっています。そのため、はかり売りという手法が見直されています。 環境問題は、誰でも、どこでも、できることから始めましょう。我慢するのでは環境問題は解決しません。楽しみながらやることが大切です。 (事務局長 小林 剛) |