| 「アース・地球環境」25号掲載 |
| 企業紹介 |
| 東京ガスの地球温暖化防止への取り組み〜家庭分野を中心に〜 |
| 東京ガス株式会社 |
| 東京ガスでは、従来から「環境経営のトップランナー」を目指すエネルギー事業者として、環境性に優れた天然ガスの普及促進、高効率機器・システムの普及を中心とした地球温暖化対策を積極的に行ってきた。本コーナーでは、特にCO2排出量の伸びが著しく、省エネ情報の提供などエネルギー事業者の関与が期待されている家庭分野での取り組みを中心に紹介する。 家庭で温暖化防止を進めるには、高効率機器・システムの利用と省エネ行動の実践が必要である。東京ガスでは、高効率の給湯器やコンロあるいは、発電した電気と排熱の併用により高いエネルギー効率を実現したコージェネレーションシステムの普及促進を進めるとともに、お客さまの省エネ行動を促す取組みとして、省エネ情報の提供や体験型プログラムの提供など参加型の環境コミュニケーション活動を積極的に推進している。 ◆高効率機器・システムの普及 ・家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「LIFUEL(ライフエル)」 燃料電池は、天然ガスなどからつくる水素と空気中の酸素との化学反応により発電する大変環境性に優れたシステムであり、東京ガスではこの原理を家庭用に応用し、2005年2月「固体高分子形燃料電池(PEFC)」を用いた家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを、世界に先駆けて市場導入した。「LIFUEL」は、一次エネルギー消費量を約26%、CO2排出量を約40%削減することができるなど、家庭における地球温暖化対策の切り札として期待されており、4月には、新首相官邸に世界初の商用第1号機が設置された。 ・高効率給湯機「エコジョーズ」 従来の給湯器では約80%が限界だった熱効率を、排気経路に潜熱回収システムを加えるとによって約95%まで向上させたエコジョーズは、大気中への不要な熱の放出を低減し、従来品と比較した場合のC0,排出量は約13%削減することができる。家庭分野でのC02排出量削減・地球温暖化防止に貢献することができる高効率機器として、現在、バリエーションの拡充・IT化・コンパクト化・コストダウンなど新たな技術開発に取り組んでいる。 ◆環境コミュニケーションの推進 〈エコライフの提案〉 ・エコライフ・省エネルギー情報の提供 エネルギーを無駄なく上手に利用してもらうために、キッチン・バス・リビングでの省エネ方法をまとめた小冊子「ウルトラ省エネBOOK」を発行し、お客さまへ配布している。子供向けには、毎月テーマを決めてエコライフを実行できる「みどりちゃんのエコライフカレンダー」を発行。希望する学校へ配布している。 また、ホームページ(http://www.tokyo-gas.co.jp/ultraene/)では、各家庭での省エネ・節約効果を計算表示する「ウルトラ省エネシミュレーション」とお客さまの暮らしのタイプ別に過去2年間のガス使用量を比較することができるサービス「my Tokyo Gas」(再登録)を提供している。 http://home.tokyo-gas.co.jp/mytokyogas/ ・エコ・クッキングの推進 省エネルギーやエコライフを「身近な題材で、体験的に楽しく考えよう」というコンセプトのもと、買い物から料理、片づけに至るまで、環境に配慮した食生活を提案する「エコ・クッキング講座」を1995年度から行っている。当社の料理教室・ショールームのほか、行政、企業、民間団体(NGO/NPO法人等)、学校などと連携した講座を幅広く開催している。標準的な講座では約2時間半から3時間程度で、エコ・クッキングのポイントについて話をした後、調理実習と試食をする。各調理台には、ガス・お湯・水を量るメーターがついており、試食後にはエコ・クッキングによる使用量とC02排出量が数値で示される。参加者は、料理を楽しみながらエコライフを体験するとともに、その具体的な成果を実感でき、その後の“実践”を促す教育効果の高い取組みとなっている。 ・環境大臣表彰を受賞 エコ・クッキング講座がスタートして10年目の2004年度には、参加人数は6万人を超えた。2004年11月には、こうした地道な取組みが評価され、「地球温暖化防止活動環境大臣賞」を受賞。家庭で身近に取り組める環境保全の有効な方法を伝える湯として全国から注目を集めている。 〈くらしと自然をつなぐ〉 ・どんぐりプロジェクト 森林保全と自然体験をテーマにした環境教育プログラム「どんぐりプロジェクト」をNPO法人ドングリの公等と協働して1993年から実施している。 どんぐりを「拾う」「育てる」「山に移植する」という一連の森づくりと森のはたらきや恵みを学ぶ自然体験プログラムを組み合わせた環境教育活動を行っている。また、2005年7月からは、長野県北佐久郡御代田町に「長野・東京ガスの森」を開設し、活動をより幅広く展開していく。 〈次世代へのエネルギー・環境教育〉 ・学校教育支援活動 小中学校の総合的な学習の時間等を利用して、エコ・クッキング、地球温暖化、冷熱実験等のプログラムを当社の従業員が出張して授業を行う学校教育支援を2002年度から継続して実施している。また、2005年度からは、東京都が普及を促進している「キッズーSO14000プログラム」に協力し、出張授業の際に当該プログラムに基づき、子供たちに実践を通じ「自分の行動で環境が良くなる」との意識を持たせ、教育効果を高めている。 ・企業館での教育活動 横浜市鶴見区の環境エネルギー館では、自分で触って、動かして、参加する体験型のプログラムをコンセプトにしており、「大気の循環」「都市生活の光と影」等の施設内の展示や屋上ビオトープ、インタープリターによるワークショップにおいて、子どもたちが楽しみながら環境について学ぶことができる。また、東京都江東区のガスの科学館は2006年度にリニューアルし「新ガスの科学館(仮称)」として開設する予定である。 〈外部団体・他企業との協働〉 家庭向け地球温暖化防止普及啓発活動を行うNPO等の団体と協働したパートナーシップ活動も積極的に展開している。2000年からスタートした「ライフスタイル見直しフォーラム」、2003年から活動を開始したNPO法人「プロジェクトECOH」と協働して、エコ・クッキングやエコライフをテーマにしたフォーラムを実施している。 〈チーム・マイナス6%への参加〉 政府が各界と幅広く連携して国民一人ひとりに温暖化防止行動を呼びかけるという“チーム・マイナス6%”の趣旨に賛同し、運動に参加している。チーム・マイナス6%専用のホームページ(http://www.tokyo-gas.co.jp/ecocom/team-6/)も開設し、「くらしの中で少しずつ温暖化防止」を主な合言葉に当社の活動を積極的に推進するとともに、お客さまに対して「チーム・マイナス6%」の呼びかけも行っている。 |