「アース・地球環境」25号掲載
調査結果A

省エネ意識と実行度の乖離をなくすことが課題
「平成16年度省エネルギー対策実施状況アンケート調査」結果から
 財団法人省エネルギーセンターでは、上記調査結果の発表とほぼ時期を同じくして、「平成16年度省エネルギー対策実施状況アンケート調査」結果を発表した(5月9日配信)。
 本調査は、アンケート方式によるものであり、「冬の省エネ、10のポイント」の調査が4週間にわたり実践したものとは調査対象者も調査対象者の省エネ意識も異なることから、両調査の比較は慎重を要するが、本調査において省エネ意識と実施状況の関係を調査した項目は、今後の省エネ活動に参考になると思われるので、同センターの了解を得て、調査結果の家庭部門のうちから一部を抜粋し、紹介する。
(注)図の番号は、同調査の番号である。太字は、当協会事務局のコメント


 図3−11に示される省エネ行動が50%台のものの中で注目されるものは、待機時消費電力である。毎日の生活での「心がけ」とちょっとした「面倒さ」、「家族の協力」が要求されるもので、省エネルギーに対する意識があっても生活行動として定着させるためには更なる努力を要するものと考えられる。
 同様に、実行度が40%未満のものを図3−12に示す。この省エネ行動は、従来の生活習慣の変更幅が大きいものである。
図3 −10 省エネ意識と実行が一致しているもの
人のいない部屋の証明はこまめな消灯に心がけている 93.8%
冷房機器は不必要なつけっぱなしをしないように気をつけている 90.9%
洗濯するときはまとめて洗うようにしている 88.8%
電気カーペットは部屋の広さや用途にあったものを選んで、設定温度をこまめに調節している 82.8%
こたつは敷布団と上掛け布団を使用し設定温度をこまめに調節している 80.5%
歯磨き、洗顔中に節水を心かけている 80.2%

図3 −11 省エネ意識と実行度の乖離があるもの(1)
電気ポットは長時間使わない時はコンセントからプラグを抜くようにしている 59.7%
お風呂は、間隔をおかずに入るようにし、追い焚きまたは入れ直しをしないようにする 56.1%
電気炊飯器の保温を止める 55.9%
冷蔵庫の庫内は季節に合わせて温度調節をしたり、ものを詰め込み過ぎないように整理整頓に気をつけている 52.8%
電気製品は、使わない時はコンセントからプラグを抜き、待機時消費電力を少なくしている 50.2%

図3 −12 省エネ意識と実行度の乖離があるもの(2)
買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜を選ぶ 39.7%
煮物などの下ごしらえは電子レンジを活用している 30.8%
テレビ番組を選び、1日1時間テレビ利用を減らすように心がけている 27.9%
節水シャワーヘッドの導入 24.6%

 この調査結果からは、買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜を選ぶ行動を習慣付けるには相当の工夫と努力が必要に思われる。また、テレビ利用時間を減らすことも、それに替わる時間の使い方が見出されないと難しいように感じられる。
 ただ、前出の「冬の省エネ、10のポイント」の調査対象者が、4週間の長きにわたって記録をとりながら省エネにチャレンジした結果、相当の省エネ効果を上げたことに見られるように、これからの課題は、ダイエットが毎日量りに乗ることから始まるように、省エネも先ず日々の目標を立て、その目標が達成されたときは、それを続け、達成できなかったときは、何か原因かを反省し改めてチャレンジするといった感じで、一歩一歩進めることにあると考える。