| 「アース・地球環境」26号掲載 |
| 参加団体の声 |
| 「バイコロジー運動」で自転車の安全利用を推進しています! |
| 財団法人 日本自転車普及協会事業第一部長 渋谷 良二 |
| 自転車は、排気ガス・C02等を出さない、石油等の化石燃料を消費しない、健康増進やストレス解消に役立つなど、地球環境と人にやさしい乗り物です。 日本自転車普及協会では、「バイコロジー運動」を推進しております。「バイコロジー」とは、バイク(自転車)とエコロジー(生態学)の合成語で1971年にアメリカで提唱された市民運動です。 日本では翌72年に、自転車を「安全かつ快適に利用できる環境をつくろう」という理念を掲げ、自転車関係団体を中心とする21の公益団体等が「バイコロジーをすすめる会」を設立、また、現在36都道府県41ケ所に地方組織が結成され、各地域の実情にあった運動を展開しております。 現在、バイコロジー運動で重点を置いているのが、「自転車利用のルールの遵守・マナー向上」をスローガンとした、全国で実施している統一キャンペーンです。春秋の「全国交通安全運動」期間と5月の「自転車月間」時において、各地方組織が所在する都道府県の主要都市のなかで、自転車利用者が多く見受けられる場所で、関係機関の協力を得て実施しております。自転車の交通ルールが書かれたチラシと自転車のスポークに取り付ける反射材を配布して、キャンペーンを展開しております。 自転車利用を巡っては、特に、歩道上で、自転車と歩行者との事故が問題になっています。「自転車通行可」の標識のある道路以外は、自転車は歩道を走れないのですが、多くの人が全ての歩道を走れると思っていることも問題としてあります。自転車対歩行者の事故件数(届出数)は毎年増加していますが、自転車が歩行者にぶつかっても届出されるケースは僅かで、実際の事故件数はもっとあるのではないかと推測されます。こういった乗用により、自転車が環境にやさしい乗り物といわれる一方で、「暴走自転車」「銀輪公害」といった汚名が付けられているのも事実です。 しかしながら、交通体系(社会体系)を考えた場合、この問題は単に自転車のマナーだけの問題で片付けられない側面もあります。この自転車の歩道通行は1978年の道路交通法の改正時に、自動車と自転車の死傷事故を防止するために、緊急避難的措置として実施されましたが、その緊急避難が現在まで続いております。いくらマナーを守って自転車に乗ったとしても、歩行者と根本的に移動スピードが違いますから、何らかの摩擦が生じます。そのうえ、お店の看板・商品が歩道上にはみ出して置いてあることや、電柱等が障害物となり、自転車にとってとても走りづらい環境にあることも現状であります。車道では自動車から、歩道では歩行者から邪魔者扱いされており、自転車はとても肩身が狭い思いをしています。 こうした問題を解決するには、自転車専用レーンを設置することが理想ですが、過密な都市空間では、そう簡単にできません。しかし、我が国も、これから急速に高齢化社会を迎えるにあたり、ますます歩道での歩行者の安全性が求められます。このことから道路の再配分をして、歩行者・自転車・自動車がそれぞれ独立した通行空間を確保するため、大胆な交通政策・道路政策の転換が必要だと思います。 自転車は社会的に地球環境に良い乗り物として注目されている今、自転車の効用を社会に活かそうとする「バイコロジー運動」を推進し、だれもが安全に、そして快適に自転車を利用できる環境の実現に努めてまいりたいと思います。 地方組織名 香川県バイコロジーをすすめる会 実施日 2004年5月15日(土)13時〜14時 実施場所 高松市内百貨店前 市内の繁華街にある、百貨店前の歩行者専用道路交差点において実施した。場所は、歩行者専用の時間帯となっている交差点内で、自転車を押している人や、乗ってそのまま通過しようとしている人に、声を掛けて配布活動を実施した。自転車に関する罰則チラシ付反射材を手渡すだけではなく、車輪に装着して自転車のルール・マナー向上を呼びかけました。 ![]() ![]() 地方組織名 鹿児島県バイコロジーをすすめる会 実施日 2005年4月6日(水)7時〜9時 実施場所 JR鹿児島中央駅西口自転車駐車場前 JR鹿児島中央駅の新幹線高架下にある自転車駐車場前で実施した。自転車に関する罰則チラシ付反射材のほかに、地元構成団体の機関紙や自転車安全教室読本などを配布して活動を展開した。自転車駐車場利用者は、郊外から通勤・通学する人が多く利用しており、電車が到着する度、利用者に呼びかけながら配布活動を実施した。 ![]() |