「アース・地球環境」27号掲載
参加団体の声

3Rに関する取り組み
(財)日本消費者協会 消費生活コンサルタント・グループふたば 成沢敏枝
 日ごろの暮らしの中で、ゴミを減らしていくにはわれわれ消費者が、自分の生活のなかで足元から固めていくことが大切である。
 そこで(財)日本消費者協会では2001(平成13)年、環境事業団地球環境基金の助成を受け、生活の中で3R・環境保全・省エネに関する行動がどの程度実行されているか調査を行った。調査方法は郵送によるアンケートで、対象は当協会消費者モニター300名である。
 その結果、地球環境を大切にする行動への取り組み度合いは、予想以上に高かったものの、3Rなどに関する実践率をさらに上げていくには、きめ細かな情報提供が重要であることがわかった。


家庭内の不用品調査を実施

 さらに一歩踏み込んだ形の情報提供を行うべく、2003(平成15)年、「リデュースの観点をもって3Rの問題を問い直す」意味から、家庭内にある不用品の調査をモニター300名と一般家庭300戸で行った(本調査も環境事業団地球環境基金の助成を受けた)。その結果、いかに不用なものが家庭内に眠っているかがわかり、その処分方法がわからないために困っている実情がわかった。そして、「処分したいものの処分方法がインターネット上でわかったら知りたい」という人が63%いることもわかった(処分したい品目と処分方法がわからない品目は表1〜3のとおり)。

表1 処分したいものを回答数の多かった順
順位 項 目 数 量
洋服 7,691
趣味 3,509
食器類 1,279
家電製品 1,240
和服 894
その他 831
調理器具 585
家具類 554
寝具類 547
    17,130

表2 分類分けに入っていない保有品で処分したい
自転車、バイク、ベビーカー、チャイルドシート
ベビー用品、雑誌、書籍、マンガ本などがある。

表3 処分したくても処分方法が分からない
順位 品 目
車のバッテリー、タイヤ、ホイールなど
パソコン、ワープロ、プリンター類
人形、人形ケース類
その他の着物
おもちゃ類
スーツ類
節句用品、クリスマス等の季節用品
楽器、音響用具類
ベッド
10 スキー用具・用品類
11 和陶磁器類(皿、鉢、丼、湯呑など)
12 敷布団
13 ソファー、応接セット、イス類
14 殺虫剤、殺鼠剤、消毒液、スプレー缶
15 ベビーカー、チャイルドシートなど
16 灯油・タンクに残った灯油・オイル缶
17 消火器
18 自転車、三輪車


リユース・リサイクルインフォメーションサイトづくり

 アンケートの結果、半数以上の人がインターネットで3Rの情報提供を希望していることがわかったので、ホームページでの情報提供を試みることにした。ホームページの立ち上げは、消費生活コンサルタント・グループふたばが行った。
 ホームページで訴えることとして、「私たちがいちばんしなければならないことは、ゴミを出さないこと(リデュース)。次は、ものを繰り返し使うこと(リユース)、そして最後は再生資源として利用すること(リサイクル)。何でもかんでもリサイクルではないことを知ってください」と決め、3Rを正しくわかってもらうこと、現場見学をして企業側や事業者サイドの情報ではなく、消費者の目で見て耳で聞いた情報を提供し、「掲示板」を使ってホームページを見た人たちにも参加してもらえるサイトの構成を考えた。
 ホームページで取り上げた項目は、人形などのリユース、家具類の3R、有害物質(灯油・殺虫剤)の3R、車用品(タイヤ・バッテリー)の3R、自転車の3R、ふとんの3R、中古衣類の3R、楽器・音響機器の3Rなどである。
 2003年10月に試運転を開始し、11月1日開店。http://www.g-futaba.com/index.htmlが立ち上がった。
 各項目でメーカー、行政窓口、自治体、販売業者、処分業者、回収業者などのホームページのアドレス(URL)を調べ、処分方法も確認する。修理などの情報があれば紹介し、個人商店でもURLを付けることにする。処分の方法はリユースを優先させ、回収方法や保存方法、処分にかかる費用もできる限り記入することとした。また、3Rに関するニュース・情報も書き込むこととなった。


モニターが公開サイトを評価

 サイトをオープンして半月後、全国の当協会消費者モニターはじめ400名近い人たちにサイトを見てもらい、その内容や印象をアンケートで答えてもらった。
 モニターからは、
「人形や着物、ふとんなどの処分に困ったとき、頼りになる情報源として覚えておきたいサイトになった。単に中古品・オークション的なサイトはほかにも多々あるが、ものを大切にする心をはぐくむサイトになってほしいし、その一員になりたい」
「3Rは、本来の豊かな生活を実践するための大前提だと考える。このサイトは多くの人が疑問に思っていることを整理して、情報提供してくれており、たいへんありがたい。子どもといっしょに見ながら考えたり、自分も情報・アイデアがあれば知らせたい」
「買い物のときに袋を持って行ったり、衣類のいらないものは寄付したりと考えて生活していたつもりだが、リデュースの考え方がなかったなあ、と思った」
 などの意見が寄せられた。

            ◇

 物づくりの現場では、ゼロエミッションということばが使われ、ものを生産することによって出る廃棄物をゼロにしようとの取り組みがされている。また、企業が「環境レポート」を公開してその取り組みが企業の経済活動にもつながっていくと思われる。
 われわれ一人ひとりの家庭でも、廃棄するゴミを減らすことを真剣に考える必要がある。3Rホームページが、不用品や死蔵品を有効に使いこなす知恵をお互いに知らせ合い、考えていくきっかけになればと望んでいる。
「リユース・リサイクルインフオメーションサイト」は現在も公開中なので、ぜひアクセスし情報の提供をしていただきたい。