「アース・地球環境」28号掲載
らしんばん

「もったいない」で温暖化ストップ
全国生活学校連絡協議会 会長 坂本幸子
 今、地球温暖化による異常気象が次々に発生している中で、私達1人ひとりがCO2削減のための生活を心掛ける必要に迫られています。
“どのような暮らし方が環境にやさしいのか”そのことを多くの人に考えてもらい、知ってもらうために、生活学校は身近なところから、きめ細かな活動を進めています。
 近頃「もったいない」という言葉が注目されています。
 「レジ袋」この中にはいっぱいの「もったいない」が詰まっています。大切な有限資源、しかも100%輸入の石油で作られているレジ袋は、年間およそ300億枚も使われ、すぐ捨ててしまうとはなんともったいない。
 私達生活学校は、長年に亘って「レジ袋削減」に取り組んで来ました。昨年13,000人分の意識調査をもとに、全国フォーラムの分科会において、行政、販売者、消費者代表とでパネルディスカッションをしました。販売者は20%の客離れを危惧していると言う。
やはり消費者次第ということになる。環境に対する意識の向上を図る取組みがまだまだ必要です。生活学校の地域に密着した草の根運動が近い将来「レジ袋を持って歩くのは恥しい」そんな世の中になる一翼を担うことができたらどんなにいいでしょう。
「物を粗末にするとバチ(罰)があたるよ」と言われて育った私がいつも思うのは、買い過ぎを反省すべきなのに、食品に付いている賞味期限の表示ばかり気にすること。それも工夫すればまだ食べられるのに、期限切れとばかりに捨ててしまうのはもったいない。
 我が国の食糧の自給率は40%。なのに毎日廃棄されている食料品は3,000万人分(健康維持に必要な分量で換算して)だという。バチは温暖化(?)
 山のように積まれた商品の中から、必要なものを必要なだけ買う。環境にやさしい製品を見定めて、大切に使うなど、グリーンコンシューマー“10”の原則にかなった賢い消費者になれば、ゴミの山も低くなります。
 今、生活学校も参加している「冬の省エネ10のポイントカレンダー」も、「もったいない」の心が数字となって見えて来ると好評です。ここでも「一人ひとりの省エネが大きな省エネに」を実感してもらっています。
 こんないい話に出会いました。
「その家庭では、長いこと使っていた電気炊飯器が壊れ、捨てることになった。そのとき小学生の子供達二人が写真を撮っておこうよと言い出し、壊れた炊飯器をまん中にみんなで写真を撮った」というのです。物を大切にする心を持ったこの子供達の家庭はなんて素晴らしい家庭なんだろう。
「「我れ我れは子孫に何を残すか」―彼らが生命を保つ為に依存しうる地球・自然を残さねばならぬ、そのことにただ一つ必要なことは抑制だけ。科学や技術がもう一つの地球を造りうるならば誇ってもよいが、そうでない限り抑制されるべきだ−と思う。」(「司馬遼太郎が考えたこと」より)
 この豊かな自然に恵まれた生活がいつまでも続きますように「もったいない」心を家族へ、地域へ、さらに広く大きくつないで行きたいと思います。