| 「アース・地球環境」28号掲載 |
| 主催者あいさつ |
| 地球環境と資源エネルギーを大切にする国民運動全国会議 議長 根本二郎 |
| おはようございます。本日の第7回全国集会に、この様に大勢の方々にご参加戴き、感謝申し上げる次第です。政府からは、二橋官房副長官(省エネルギー・省資源対策推進会議議長)はじめ関係者の皆様に、又来賓の皆様にも、ご多忙の中、ご臨席賜り厚く御礼申し上げます。折角の機会ですので、この国民運動についての私の考え方をお話申し上げたいと思います。戦後60年、我国は国民のたゆまぬ努力により、「走れメロス」の如く、成長路線をひた走り、量的には、今や世界有数の経済大国になりました。 しかしながら、質的側面(心の問題)において、果して私共のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の改善は実現したでしょうか。質と量のバランスがとれてこそ、快適な生活が保証されるわけですが、現状ではそうでもなさそうです。それは、私共が問題としてきた「環境破壊」や「エネルギー・資源の多消費と枯渇」また、「アスベスト」・「耐震偽装」、「ライブドア」等の金融不祥事などに現れていると思います。すなわち、最近の社会風潮に色濃くただよっている「人間性阻外」の問題です。 国際的に見ても、15年前に東西の冷戦は解消し、いわゆるグローバル化の時代に突入しました。この結果、自由経済市場の人口は30億人から50億人へと拡大し、成長路線をひた走る中国やインドの台頭もあり、成長の陰の部分とでもいうべき「環境破壊」、「エネルギー・資源の多消費と枯渇」が国際問題化しております。 このような状況の下で、私共日本人は、その精神の古層に、通巻低音(バッソオスティナート)の如く繰り返される魂の底にある美徳、即ち、「天然との共存」、「生きとし生けるもの皆平等」、「雪月花を愛でる美意識」、「武士道の義務感(ノーブレスオブリージェ)」、「恥を知る心」、「もったいないと感謝する心」などに思いをはせ、そのすぐれた価値観を呼び戻すことが必要であると思います。 先月末、スイスのダボスで開催されたワールドエコノミックフォーラム、いわゆるダボス会議に今年も参加してきました。今年のテーマは「The Creative Imperative」と(創造的な責務)でありました。現在我々が直面するいくつかの困難な課題について、創造的に取り組もうということでありました。私としては、その答えは、先に指摘致しました「人間性疎外」の社会現象からの脱却策を考える事であり、特に本日のような、「ゆりかごから墓場までの皆が学ぶ学習社会」の実現が最重要な課題であると指摘し、会場の方々の賛同を得た次第です。 皆さん、この国民運動を再度活性化し、「ダイナミックで徳のある人間の顔をした魅力ある日本」の実現を目指そうではありませんか、本日のシンポジウムでの熱心な討議を則行して、私の開会の言葉とさせていただきます。 |