「ふるさとづくり2001」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

小さな愛をいっぱいあつめて
愛媛県新居浜市 新居浜市おもちゃ図書館きしゃポッポボランティアグループ
 “障害児たちが安心して遊べるところを…”と願って活動を始めたのは、「新居浜市おもちゃ図書館きしゃポッポボランティアグループ」(代表・松山明子さん、メンバー数・37人)で、障害児たちにはもちろんのこと、母親やボランティア、また、地域の子どもたちにとっても、とても楽しい場所となっている。
 「おもちゃ図書館」は、心身の発達に遅れや障害があるため上手に遊べない子どもたちが、母親やボランティア、地域の人たちと一緒になって遊ぶことによって、活き活きと楽しい時を過ごせるようにとの願いから、1981年の国際障害者年に、イギリスでボランティアによって始められた活動だった。


福祉センターにおもちゃ図書館を作る

 平成7年、市が建設する総合福祉センターに、おもちゃ図書館のスペースを取ろうという呼び掛けがあり、共鳴した障害児の親や主婦、民生委員らで先進地を視察したりして、「新居浜市にもぜひ作ろう!」ということになった。同年11月、20代〜70代のボランティアが結集して、おもちゃ図書館「きしゃポッポ」が発足。平成8年4月、待望のおもちゃ図書館が開館した。
 「きしゃポッポ」は、毎月第2、第4土曜日に開館し、最近は福祉施設や小学校、公民館を訪ねて「移動おもちゃ図書館」も開いている。また、保育園や擁護学校の校外学習でおもちゃ図書館に遊びに来てもらい、手作り人形で楽しいひと時を過ごしたり、おもちゃの貸し出しも始めている。
 毎年、市役所ロビーでおもちゃの展示や活動を紹介しているが、材料提供や賛助会員になって、協力してくれる市民が増えている。クリスマス会は、高校生がケーキを焼いたりゲームをしたり、ブラスバンド演奏をしてくれたりと、とても楽しみな行事になっている。平成11年度は、障害児や地域の子どもたち、親たち延べ9100人余の人が「きしゃポッポ」を利用した。
 「障害児のための手作り絵本展」では、平成10年度入選、翌年度は優秀賞を受賞した。同年8月には、東京で開かれた「おもちゃ図書館国際会議」に「きしゃポッポ」からも7人が参加し、大きな夢と勇気をもらった。みんなが力を出し合い“小さな愛をいっぱいあつめて”未来に向かって走り続けることを…。