「ふるさとづくり2002」掲載
<集団の部>ふるさとづくり賞 振興奨励賞

若者に出会いと体験を
香川県綾上町 綾上ふれあいネットワーク
設立にあたって

 綾上町は香川県のへそにあたる県の中心部に位置し、高松空港の裏側になります。空港が開港してからというもの町全体に変化が現れてきました。道路網は整備され高松にも丸亀にも1時間以内で行け、通勤圏内になりました。町全体から見ても自然が残り心ゆたかでのどかな気持ちにさせるまちです。
 しかし、人口の減少がすすみ、後継者不足となっています、これからの綾上を守っていかなければならない若者が町外へと出て行き、残された中年層から上の者たちばかりががんばっています。若者が減り残っている若者も結婚しない者が多く、子どもが増えないのが、人口減少の一因ではないかという結論になりました。
 結婚しない若者に、出会いの機会を設け綾上町の活性化につなげたいと、ネットワーク作りを計画しました。


まずはスキーツアー

 月1回の検討会を1年間ほどかさねるなか、若者が自然に集まりふれ合うことができるのは、スキーツアーではないかと計画しました。
 募集にあたりいくつかの問題が発生しました。
1.なぜ、教育委員会へ申し込みしなければならないのか。
2.料金は他のツアーと比べて金額が変わらない。
3.男女の割合がかたよった。
4.最低の参加人数の確保ができなかった。


ボランティアの会の設立


 設立委員会を平成4年4月29日に正式に発足させました。「綾上ふれあいネットワーク」の行事として次のように、年2回開催することになりました。
 一つは「1泊をする内容の企画(ふれあいキャンプ)」、もう一つは「パーティー(クリスマスパーティー)」をすることとしました。開催場所は町内の施設を利用することを基本としました。時期は夏と冬に決定しました。応募方法は私書箱1号に投函してもらうことにしました。


1泊で出会い

 1泊の出会いは本音でふれ合うことを目的として開催しました。経費は少し不足しましたが結果として成功したと思います。そして、本当にうれしかったことは出会った後1年で結婚したカップルができたことです。当人たちが出会いを大切にして付き合ってくれたことが結婚に至った要因であったと思います。


クリスマスパーティー

 参加者の女性は男性と比べ年齢層が低く年齢のつり合いがうまく調整できませんでした。ブレゼントをそれぞれ渡すのですが男性の年齢層を見て「プレゼントを返してください」という女性もいました。主催者側としては出会いには年齢の差は関係ないと思っていましたが、実際に企画・運営をかさねてみると、本当に結婚を考えている年齢層以上の若者の集まりが適当だと結論に達しました。
 このパーティーで出会いにおいては、いつ、誰が付き合い、結婚をしたという情報が後になります。地元の若者ばかりでないので結婚の報告はうわさでわかるのが現状です。
 設立初年度で2組のカップルが結婚したことが以後の活動の励みになりました。また、今までに企画・運営を進めてきた段階でカップルの確認ができている数が7組です。これも一般募集をして確認できないカップルもいる関係でわかる範囲内になります。


スタッフの減少

 4年目になるとカップルの実績はなくなり参加者は地区外のものが多くなりました。それにつれてスタッフが少人数になり受け入れの規模が縮小していきました。「会を継続していくことに危機がきたな」と感じました。
 その頃、設立当初からご尽力をいただいていた会長の教育長が勇退されました。会長を現在の教育長に引き継いで頂くことで会を継続できるようになりました。
 しかし、会長を引き継ぐことで条件の提起がありました。それは「今やっている活動の仲間を増やすように」と助言を頂きました。スタッフづくりをもう一つの目標と位置付け「会の存続は仲間づくり」から再出発しました。


三国志に出てくる主人会

 会長が代わり活動の内容も町外のファミリーを対象にイベントを開催することになりました。自然豊かな綾上町を町外の人たちに知ってもらうことによって「綾上町に住んでみたい」と思われるようにと始まりました。そして、後継者問題に役立てるのではと考えました。「自然体験」という名称で開催しながら中山間地域と都市との交流事業として、田植え・稲刈り・栗拾いなどを開催しました。
 平成10年に教育長が会長を兼務することができなくなりスタッフより選任することになり現在の役員体制になりました。スタッフはそれぞれ仕事を持っているので、その合間にふれあいネットワークの活動をやっています。時には募集人員に対してぎりぎりのスタッフ数でイベント開催したこともありました。そこで、ボランティアの会の体制はそれぞれのスタッフに役を作りほとんど全員に責任をもってもらうことにしました。スタッフのなかに、運営から事業の構想企画に優れている者がおり年々事業の内容が広がってきました。「愛あいメール」で出会いを「ふれあい収穫祭」で中山間地域と、都市との交流を「四季写真展」や「トータルネット」などでネット販売「明日の綾上を考える会」がジュニアリーダークラブの支援団体として子どもたちの育成と企画をしていきました。その他「ふれあい動物パーク」の開園、コンサートなど手掛ける「キラ2」などです。以上のように地域活性化のために努力する中スタッフの充実がつい最近活性化が認められると思います。


これからのふれあいネットワーク

1.設立趣旨を全うすること。
2.棚田事業「棚田ビレッジ」を進めることにより棚田事業のモデルとして認められるよう努力する。
3.青少年育成会の活動を支援していくこと。