「ふるさとづくり'96」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

風流街浪漫フェスタ
熊本県熊本市 五福ふれあいまちづくりの会
 五福ふれあいまちづくりの会(代表・吉田史一さん、メンバー7人)は平成3年に結成、江戸時代から伝わる「えんま祭り」を35年ぶりに復活させ、町の歴史や伝統を共有している。また、地域6校区の振興祭は実行委員会の手で新しく「風流街浪慢(ふるまちロマン)フェスタ」を開催、祭りの目玉に「すり鉢舞い」を90年ぶりに復活、祭りを通して昔から住む人とマンションに住む新住民のふれあいを深め地域の活性化を図ろうと活動を続けている。


35年ぶり「えんま祭り」復活に挑戦

 同会は、五福地域開発センター実施の「まちづくりふれあい塾」受講者のうちから、40歳代の有志によって生まれた。最初の活動は、翌年メンバーと地域の古老が案内役の五福界隈のウォッチング。地域の歴史(寺院や商家)を訪ね、まちの宝探しについて学ぶ機会のなかったマンションの住民、小学生と保護者、校区外の参加者からも高い評価を得た。
 この時、細工町の宗禅寺では、昭和30年代初めまで毎年旧暦7月16日、秘蔵の閻魔王像や地獄絵の掛け軸を公開する「えんま祭り」が開かれ、大勢の人で賑ったという。これを35年ぶりに復活させたのである。寺の通りに飾る灯篭は老人会や小学生、メンバーが一緒に作ったし、PTAや婦人会の協力で夜店も出た。メンバーが扮する閻魔王と地獄の仕置き人の登場で、子どもたちは逃げ惑い、祭りは最高潮に達しファイナルを飾った。


奇習「すり鉢舞い」90年ぶりに復活

 平成4年秋、五福・慶徳・一新・春日・古町・白坪の6校区住民の手で新しい祭りを行うため、実行委員会を組織、地域振興祭り「風流街浪漫フェスタ」を、細工町2〜3丁目の約250メートルを歩行者天国にし開催。バザーは、地元40商店が衣類や雑貨、食料などのワゴンセール。婦人会や五福小PTAによるだご汁販売。旧家に古くから残る掛け軸や置物などの宝物展示。壱岐勝本町「壱州荒海太鼓」、深田村「庄屋臼太鼓」の友情出演を得る。
 そして、祭りの目玉が「すり鉢舞い」古町地区に伝わる珍しい踊り、この舞は万町2丁目にある総社神社に伝わる。氏子が神主となり酒を振る舞われ商売繁盛と家内安全を祈願し、囃し立てる見物女性の着物の裾をまくって回るちょっとエッチな踊り。五福のメンバーが主役を果たし90年ぶりに奇習を復活させた。この舞いは、6年に深田村百周年記念夏祭りで披露、五福校区挙げて熱烈歓迎された。今後、地域間の人的交流も大切にしたいとしている。