「ふるさとづくり'99」掲載
<集団の部>ふるさとづくり振興奨励賞

我がむらの活性化を目指し
滋賀県湖東町 今在家 ガッツ!友・悠・遊
 今在家を活性化し、触れ合える地域づくりを目指し、平成4年「今在家ガッツ!友・悠・遊」(代表・川居鉄男さん、メンバー45人)が、誰でも、気軽に、自由に参画できる、有志のサークルとして発足した。これまで、公報誌「ガッツU報」の発行、地域にシンボルのモニュメント設置、遊休地利用の花壇整備や美化清掃活動等に取り組み交流の輪を広げている。


住民交流の公報誌「ガッツU報」発行

 この会の名称は、世代を越えた住民が友達のように、悠久の気持ちを持ち、遊び心を忘れず、何事もガッツでいこう!を活動のスローガンに掲げたことから生まれたものである。
 最初に取り組んだのは、公報誌「ガッツU報」の発行。これは”地域(字)のことをもっと知ろう”と言うことで、○○家の子どもの名前は?、○○家のおじいさんの得意は?、今年成人式を迎えるのは何人?等、身近な情報を知らせることを主目的に毎月1回作成、全戸に配布している。当初は、記事集め等の苦労もあったが、プレッシャーや義務感に追われることもなく、気楽な発行が幸いし、休刊もなく71号を数えている。
 最近は、住民からの記事や情報提供も多く、また、子どもたちの活動状況や成長が良く分かる、今在家の歴史が学べたなどの反響、効果がでている。毎月の編集作業は、広報担当が中心であるが、会員や会員以外の人も訪れ、活性化に向けた活動の在り方や計画話に花が咲き、次の活動に生かすこともある。


モニュメント「匠の郷・今在家」建立

 今在家は、住宅大工、宮大工、神輿大工、障子や戸を製作する建具屋、欄間の彫り物職人と木に関わる職業人の多い、匠の郷である。そこで、高さ6メートルのジャンボ組み木のモニュメントを製作「匠の郷・今在家」のシンボルを地域の入口3か所に設置した。
 この活動は、他によくある、補助金を得て、専門業者任せのまちづくり工事では納得いかず、会員の力と能力を発揮し完成するをモットーに、木の細工、組み込みや防腐剤の塗布、運搬設置場所のコンクリート基礎工事、建立と総て会員の手で実現した。また、地域のゴミ集積場付近にある遊休地の有効利用を考え、地域の美化と住民が楽しむ友・悠・遊花壇を造成、土の入り替え、花壇の構成、水やりの当番も会員が行っている。
 色々な活動をするには、年会費1人2000円のみでは賄えないので、町のイベントや地域の夏祭りには、匠の郷を生かした「木工パズル・木に書いた品書き・木や竹細工の店舗ディスプレイ」等の手作り品を中心に出店、バザーを行い活動資金に役立てている。
 悠久と遊の活動では、定例のミニスポーツの集い、新年会・忘年会で親睦を深め、クリスマスイブには、会員がサンタに扮し子どものいる家庭にプレゼントを配る等、まちを良くすることを目指して、様々な活動を実践している。